第62回日本小児歯科学会
2024年5月20日
ムクドリ
2024年7月23日

口腔機能発達不全症について

令和6年6月9日(日)に旭川歯科医師会館にて、札幌にある岩寺小児歯科医院の岩寺信喜先生による講演会に、スタッフ皆と参加してきました。

今回の講演内容は、子供の口腔機能発達不全症にどう取り組むかというものでした。

皆さん、この症状は聞き慣れない言葉かと思いますが、近年子供たちのお口を含めたその周辺の機能の低下が指摘されています。

例えば、うまく噛めない、うまく発音できない、歯並びが悪い、などといったものです。虫歯があればそれを治すことが大前提なのですが、その先に、口腔機能が向上すれば、成長期の子供たちにとても良い影響をもたらすことができます。

口腔機能が昔より低下している原因は、現代社会の私たちの生活の変化が密接に関わっています。マイカーなどが普及していなかった時代は、家族で出かける時は皆で歩いていきました。今の子供たちと比べると、歩く量は格段に減少しました。

また、食事をするときは、床に正座していましたが、現代は机と椅子で食事をする家がほとんどだと思いますが、椅子に座ると足裏がしっかり床につかないケースが多く見られます。

口腔機能は子供達の体幹の弱さや、姿勢の悪さが原因で低下してしまいます。

向上させるために、日ごろからできる取り組みが、たくさんあります。

もし、お子様の食事の仕方(くちゃくちゃ口を開けて食べる。食事の時間が短い、または長すぎる)口呼吸をしている、など気になることがありましたら、なんでもお気軽にご相談下さい。