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2022年9月26日
第40回日本小児歯科学会北日本地方会
2022年11月28日

歯列矯正治療におけるI期治療について

 

10月22日(土)にロイトン札幌で、北海道小児歯科医会、秋季講演会があり参加してきました。内容は、歯列矯正治療におけるⅠ期治療についてでした。講師は、嘉ノ海龍三先生です。嘉ノ海先生は、小児歯科と矯正歯科両方を専門にされている素晴らしい先生です。皆さんも、お子さんの矯正治療をする際、いつから始めたらよいかと、疑問に思うことはありませんか?私も患者さまから、よくこの質問をして頂くことがあります。早くから始める利点もあれば、実は欠点もあります。矯正治療をするといっても、人それぞれ様々な歯並びがあります。骨格的に問題がある場合(例えば、反対咬合や、上あごがとても小さいなど)は、早めに治療した方が良いです。成長期の子どもは、大人に比べると、骨格を動かしやすいからです。また、口腔習癖といって、指しゃぶり、爪かみ、舌の位置などの癖も、早めに治療する必要があります。この癖が残ったままだと、いくら矯正治療を頑張っても、また後戻りしやすくなってしまうからです。逆に、早めに矯正治療する欠点は、治療開始時期が早くても、治療終了する時期は、永久歯が生えそろうまでなので、通院期間が長くなってしまうことがあります。また、あまり早い時期に歯を動かす治療をすると、歯根が吸収してしまう場合があるので、注意が必要です。皆さまも、歯並びで困ったや、小さな疑問でもあれば、いつでもご相談下さい。  (岡田 愛 記)