第41回歯の健康キャンペーン
2015年6月17日
第68回北海道歯科学術大会
2015年8月25日

低フォスファターゼ症

通常、小児期や青年期に健康な歯が抜けてしまうことはありません。理由もなく歯が抜けてしまい、抜けた歯に歯根が残っている場合は、内分泌医や遺伝専門医にみてもらいましょう。くる病、歩き始めが遅い、アヒル歩行、頭蓋骨の癒合の有無など低フォスファターゼ症の症状がみられないかどうか診察してもらいましょう。低フォスファターゼ症(略してHPP)は代謝に異常がでる遺伝性の疾患です。HPPの患者さんはアルカリフォスターゼという酵素が不足しているため。骨や歯の石灰化障害があります。骨や歯の石灰化が正常に行われないと、骨と歯はやわらかくもろくなったり、骨格の奇形、骨折、歯の早期脱落や骨痛などの症状がみられるようになります。乳歯の脱落で気づくことがあるので、五歳未満の乳歯が特に理由もなく抜けてしまた場合は、受診することをおすすめします。